概要
最近はEmacsやシェル操作(Git)等はWSLのUbuntu22.04をメインで使っていますが、たまにWindows上のEmacsを使いたいときがあります。
その際、最低限のシェル(bash)環境が必要となります。以前はMSYS(MSYS2)をインストールしていたのですが、Git for Winidows に含まれる Git Bash をGit以外にも使うことができるのではないかと思い立ちました。
pacmanが使用できれば必要なバイナリを適宜インストールできますが、既定ではpacmanは使えませんでした。
参考ページ
同様のことをやっている方がいらっしゃるので参考にさせていただきます。
MSYS2 Portableの環境を作成する - ふなWiki
Git for Windows で pacman を使う - yujioramaの日記
背景 Git for Windows には MSYS2 の bash が同梱されています。 Windows での開発に必要なソフトウェアはほとんど scoop で導入できるのであまり困ることはありません。 しかし、tree のように MSYS2 なら提供されてる けど Git for Windows には同梱されていな...
Windows で git bash + tmux な環境づくり - Qiita
git bash を手に入れましょうGit for Windowstmuxをインストールできるようにしましょう下記のページにあるとおりに、まずpacmanをインストールします。その後、tmuxをインストールします…
設定方法
Git for Windows を既定の C:\Program Files\Git ではなく、C:\usr\git にインストールします。
そして、システム環境変数 Path に下記を追加します。
C:\usr\git\usr\bin
参考ページを基に、下記のように実行することでpacmanが使用できるようになりました。
$ cp gfw-sdk/usr/bin/pacman* /usr/bin/ $ cp -a gfw-sdk/etc/pacman.* /etc/ $ mkdir -p /var/lib/ $ cp -a gfw-sdk/var/lib/pacman /var/lib $ mkdir /usr/share/makepkg/ $ cp -a gfw-sdk/usr/share/makepkg/util* /usr/share/makepkg/ $ pacman --database --check $ curl -L https://raw.githubusercontent.com/git-for-windows/build-extra/master/git-for-windows-keyring/git-for-windows.gpg \ | pacman-key --add - \ && pacman-key --lsign-key 1A9F3986
$ pacman -Sy
diff, gpg などを使用したかったのですが、これらは上記の作業だけで使用することができました。